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09/09(Wed)
I先生
「兎に角。今、貴方の唇に起きていることは障害として受け止めるしか方法はありません。その上で、今回の直近の定期においては、これまで唇によって作られてきたと思われる節の音色は一切捨てなさい。音色を犠牲にしてでも、こういう状態だからこそ支える息と演奏する息の二重構造を体内に意識すること。それで唇中心ではなく、息中心の方法で吹ききるしか対応の仕様がありません。」
冒頭よりきつい一言を言われる。 化学的な負傷を現在負っている。如何しようもない状況。逆を言えば、約30年に渡り、力や、イメージだけで作り上げてきた音楽や音色が、この障害と加齢により全て丸裸にされた状態に戻ったとも言えると思う。だが、折角掴んだPでの着席後にこのような事態に陥ること自体、断腸の極みである。 本番は待ってはくれない。 D先生に紹介されたトンプソンを日々実践していなければ、本日の課題も全く目も当てられない状況になっていたと思う。全く闇に覆われてしまっていた状態。そこに何の光も見出すことは本日出来なかったが、罅を入れるくらいのことは出来た。この苦しい状態から何とか抜け出したい。 09/06(Sun)
秋に
残暑、やや残る。来週は裏で祭りや縁日がある。年中夏であったら良いのにと思う。
会社の人で、定年を迎えたら、沖縄の孤島に越して余生を迎えたいという人が居た。 夏が去ってしまい、時も流れていく。最近は心肺能力や身体の基礎代謝量を老化させないために、会社からの帰り、一駅分をクイックウォーク、即ち早歩きで帰っている。この帰路は歴代将軍や、篤姫が統治した江戸城址の堀に沿っており、景観を楽しみながら歩かせていただいている。最近少々肌寒いと夕刻もあったが、それでもクイックウォークの後は額に汗が滲む。江戸城周り、一周が5Kmだそうだ。クリックウォークに慣れてきたら、走りたい。肺も今はかなりクリーンになったと思うしね。NY時代毎朝とは行かなかったが、毎土曜日にセントラルパークを走った。その帰りは大汗をかいたものだ・・。 09/03(Thu)
機能箇所
研究はそれなりに続けている。
多く教わることは、吹奏までの前段階の準備、アンブシュアや息の支え等であるが、吹奏中、口や身体のどこが機能していることが理想か。特に音源である唇のどこが振動しているべきかという事が語られることが意外と少ない。何故ならば、そこに至るまでに、歯型、噛み合わせ等個々の身体的事情が斟酌され断言されることが少ないからだ。だが、これは一見温情に見えて非情だ。 息の支えから安定した、速度の速い息の動力源が生まれる。では折角生まれた高速の息は唇の何処を活用して音として具現化されるのか。それは間違いなく、唇の最も柔らかい所、そして、同時に最も細やかに振動する所だ。その箇所は唇の外側即ち楽器に連結されたマウスピースの外からの圧力によりマウスピース内部で露出され振動されている。俺の今までの発音パターンはこれだった、だから外圧力が生じるとピッチが上ずり、息のスピードが最大限唇の振動に活用されていない、圧力で振動箇所がつぶされ少ない面積になる。だから上ずる。息漏れなどがあったり、あるいは心肺機能の準備、即ちウォームアップ不足で息スピードが高速化されたりしていない場合音程がぶら下がる。 1)気道の確保と決定を行う。基礎練習素材はトンプソンのノーズブレス法。 2)スタンプなどにより、各キー毎に楽な音域から最も細かく震える箇所を模索。 これにより、高速の息に押されて唇の最軟化点を気道に従って息が通り、息とアンブシュアが楽器に向かっていく。即ち身体の内側から外の楽器に向かって吹き進んでいく。こうすると楽器を押し付けることも無く、ピッチも高音でも上がらない。(あくまでこれまでの経験上の自分でも確度の高い予想であり理想だ。) AGNAS氏の「腹部はリラックス。だが、口輪筋の準備は出来ているか。(内側から息が通る時に正しく最軟部が震えるためにはマウスピース内部で正しく振動に伴い露出されるそれには口回りの支えが必要だ。)そして、息を吸い込むときには息が耳元まで吸い貯めるイメージで一気にトゥトゥトゥトゥーーーと。」いうレクチャーがあった このビデオでの講師はD先生の教授の教えと共通して説明しているところがある。高音域を出す時は、シラブルはデ(h)ィーデ(h)ィーデ(h)ィーと言うこと。このビデオではその為には、舌を立てろと。 キーポイントが見えてきた気がする。自動的にそうなるとタンギングは上の歯の後ろではなく、下の歯の後ろと言うことになる。うまい人がクラシックで高音部を吹く時に特にD先生などそうだが、裏声に切り替わり、ベルから前へ前へと出され続けていた音が、ちょっと内側に引いて裏声のように美しく鳴らされることを味わった。先日のバモント氏やロリアノ氏でもそう。 不本意だがユポンで少し試してみる。とりあえずおやすみ。 09/02(Wed)
夏の終わりに
夏も終わってしまった。今年の夏は、晴れ渡る夏本番という気候は日本では殆ど見られなかった。今夏自分にとって最も夏らしい一日だったのは、あのアムスでの初日だったのかもしれない。あの日だけで焼けたし、WITビールを真昼間から何杯飲んだことだろう!生涯忘れ得ぬ思い出深い夏の一週間となった。
四季の中で夏は振り返ってみて矢張り一番幻想的だし特に日本文化の幽玄さは夏の風物詩に良く現れていると思う。その一面で夏生まれの俺は、一夏一夏に自分の体力との見合いと削られていく余生に、つい哀しくもなる年齢になってきた。スポーツ選手の誰某が引退表明、という記事を見聞きすると、本当に心中を察する。去り行く夏の日を省みて思うことは・・・後10年色々と足掻いて、その中から自分の中での一番の努力賞と言えるような演奏を残し、10年後には早世出来れば等と考えている。それ以上生き、更に老化と理想の相克に苦しんだ末に、様様なものを諦めてゆかなければならない余生は考えただけでも悲惨だ。肉体音源楽器奏者は本当につくづく年齢との闘いに在ると思う。しかし、それだけに努力の結晶がほんの少しだけでも結実し垣間見えた時の嬉しさと精神的充実は、どの楽器よりも満ち溢れんばかりのものだとも思う。今日もちゃんと日々のトレーニングは出来た。 早めに寝る事とする。おやすみ。 09/01(Tue)
唄の音
自分の中の自分が言う。「後ろ向きにこれ以上考えても如何しようもないではないか。」と。当たり前だ。それはたれしもが判っている。だが、トランペットは余りに難しい。日本の政府が今大改革をなし得ている様に、自分も今、前向きに少し修行をしなければならないのではないかと思う。様様な理想を考えるとこれまでの演奏と実績は、忙殺された時間とそこに確固としてある楽曲に体よく誤魔化してきた。自分でも内心は判っていた。だが、この自ら願って作り出した多忙さに流され、誤魔化してきた事に対し、そろそろそのツケを支払わなくてはならない時期が到来しつつある。
原点回帰。 そうした時に、自分を裸にすると何とその本質の情けなく、華奢で貧相な事か。 正直、山に篭りたい気分で一杯だ。やりたい舞台は有るが此の儘では、はらから達に大きな迷惑をかける。I先生、D先生の沙門となり、一からやり直さなくてはならない。 約30年分を一からやり直すのだ。 これには、成人してから得た知識、経験等を活用し勉強し直しても、少なくとも1年はかかろう。 その間隠遁したい。そうでなければ、楽団自体に確実に迷惑をかける。 やり直す。俺の30年の積み上げは間違っていた。やり直す肉体も老化しており、これをたった1年で取り返すと言うこと自体冒険に久しい。 だが、皆に迷惑は掛けられない。 俺は自分を白紙に戻している。 今、全く、音が出ない状況だ。敢えてそうした。 そこから掴む。 後進達等俺も偉そうにいえたことではないが、この原稿の広告に、簡単に初心者でも高い音が楽に出せるトランペットが楽に吹けるコツという広告が出ていたとなれば、これは無視していただきたい。嘘広告だ。この広告主は、師事歴も、自身の現在の演奏ビデオなり音源も披露できない人物であり、その指摘に対しても何ら反応が無い。賢い奏者の方々ならば察知と存ずるが、そんなメソッドがまかり通るならばメソッドを売る前に、プロ奏者としての生業を得て然りの筈だ。どうか騙されない様にして頂きたい。 口先だけのトランペット。だが、なんの力みも無く、唄うように。それどころか、唄をなぞる様なトランペットが出来ればどんなにか素晴らしいだろう。
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